便乗値上げを許すべき3つの理由
消費税の増税によってモノの値段が上がった。
4/1から消費税が5%から8%に上がりました。
これによってモノの値段が上がったり、価格を維持するために量などが減るなどの対応をしていることが多くなります。
通常、顧客は価格に敏感なので、わずかであっても価格変化には気づく。買い慣れた商品であれば、値上げをきっかけに購入習慣を見直す可能性もある。もちろん値下げの場合はそのような影響はない。
価格据え置きでやっているところはおそらく素晴らしい企業努力の賜物なのだろう・・・
この増税を機に便乗値上げをしたお店などは批判されるべきなのか?
・デフレ価格からの見直し
・駆け込み需要の落ち込みの補てん
・次回の消費税増税を見据えて
デフレ価格からの見直し
デフレ価格が日常的になっていて、値上げをしたくてもあげられない場合が多かったはず。
しかし値上げのタイミングによっては、価格競争で顧客を失うおそれがあってできなかった。
消費税が上がるというタイミングは全員が値上げをするタイミングなので、自分だけダメージを負うというリスクが少なくなり、値上げしやすくなった。
駆け込み需要の落ち込みの補てん
駆け込み需要によって今後の売り上げが期待できないものに関して、価格を高くするかたちで売り上げの補てんを行うしかない。
売れ筋商品なら多少値段が上がったところで、需要は落ちない。
しかし不人気商品は需要が落ちるので、価格を下げざるを得ない。
ここらへんをどう調整していくか 。
といっても増税後の需要減に備えて、増税後に使えるクーポン配布などによってますます価格が落ちてそう。
こんなのでデフレ脱却できるのか?
次回の消費税増税を見据えて
今回の消費税の増税に加えて、1年半後に10%に上がることが今のところ決まっている。
政府は景気動向次第で決まると言ってはいるが、ほぼやると思っていた方がいいだろう。
8%というキリの悪い数字で価格付けをするより、10%を盛り込んだ価格の方が良い場合がある。
その場合は先取り価格にしておいて、次回の増税時何も変わらないという状態にしておくのもアリだ。
便乗値上げを批判するくらいなら、政府の消費税増税を許すべきではないと思うのだが・・・
悪質な値段の見せ方をするお店は市場からさようなら
上記の3つの理由とかなら納得するのだが、悪質な値段の見せ方をするのはいかがなものかと。
増税前 1050円(税込)
増税後 1050円+税
のような見せ方は悪質かと
内税外税の表示を統一させないことによってこういうことが起きてしまった。
悪質な場合は市場からさようならということもありますし・・・
増税をチャンスに変えることもできたが・・・
デフレ脱却したけりゃ、企業の賃上げ要求と一緒に製品価格の見直しも一緒に訴えても良かったのではと思います。
価格を見直すチャンスの時期だったので。
おしまい
価格の心理学 なぜ、カフェのコーヒーは「高い」と思わないのか?
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