あーなべけん

いろいろ感じたことなど

アイドルとともに学を志す(乙女の絵画案内)

アイドルが絵画を通じてかわいいを考える。

スマイレージ和田彩花の「乙女の絵画案内」を読みました。

 

 

高校時代、美術クラスだったので多少の美術史は学んでいました。

聞いたことある作家や単語はいろいろ出てきましたが、ほとんど記憶にありませんでした。

ということで教養のひとつとして、改めて学びました。

 

この本の特徴はかわいいを追い求めるアイドルが絵画を通して「かわいい」を考えるところです。

絵を描くアイドルはたくさんいましたが、美術を鑑賞するアイドルはなかなかいませんよね。

 

絵のとらえ方に正解はない

芸術的センスが全くない自分にとって絵をみるとはどういうことなのかイマイチわからないです。

でも著者の絵画の見方を読み、その絵を眺めることで、色の使い方や絵の配置などこういうとらえ方もあるのかといろいろ感じました。

とらえ方は自由に感じるままでいいのだなと思いました。

 

絵画のまわりの学びのすすめ

著者は作品の周りの知識の補てんをすすめています。

絵画を見るのに知識は必要ない。そう思うかたもいらっしゃるかもしれません。でも絵画に出会うまで歴史が苦手だった私だからこそ、声をあげて伝えたい。

その絵を描いた画家自身のこと、ライバルのこと、時代背景・・・そういったことを知れば知るほど、絵を観ることが楽しくなります!

 

本書にも出てくるルブランの「バラを持つマリーアントワネット」

世界史の中でも有名人物であり、そのあたりの歴史や情報を多少知っていたので、この作品から広がっていく想像力に少し楽しめました。

 

美術鑑賞のきっかけとなれば

非常に読みやすく楽しめた作品でした。

でも新書サイズなので絵画のサイズが小さくなってしまうので、タブレット片手に絵を探しサイズを大きくして見ました。

このあたりをもう少しネットなどで補てんできるようになれば、新たな本の読み方も生まれてきそうです。

 

理解しやすい解説だったので、興味が広がっていきそうです。

フェルメールの絵は好きだったので、そこを掘り下げていこうかな。

 

 

おしまい